補助金でホームページ製作のよくある失敗

補助金を活用してホームページを制作された事業者様は多いと思います。

しかし、ホームページは作って終わりではありません。

実際には、公開後の運用や管理こそが重要になります。

先日、私が過去に制作に関わったホームページが表示されなくなったという相談を受けました。

原因を調べてみると、サーバー契約の更新漏れでした。

さらに詳しく確認すると、登録していたクレジットカードの有効期限が切れており、自動更新ができていなかったことが原因でした。

補助金には運営費用が含まれない

補助金を利用してホームページを制作する場合、多くは制作費用の一部が補助されます。

しかし、

  • サーバー費用
  • ドメイン費用
  • 保守管理費用
  • 更新サポート費用

などの継続的な運営費用は補助対象外となるケースがほとんどです。

そのため、

「ホームページは作ったけど、その後は何もしていない」

というケースが少なくありません。

放置期間は約5年

今回のホームページも約5年間更新されていませんでした。

幸いにもブログ更新などはほとんど行われていなかったため、失われた情報は限定的でしたが、問題はそこではありません。

まず復旧を試みるためにバックアップデータを確認したところ、保存されていたのは約5年前のデータでした。

5年前のWordPressは今の環境では動かない

WordPressは日々進化しています。

サーバー側も、

  • PHP
  • MySQL
  • セキュリティ仕様

などが大きく変化しています。

そのため、5年前のホームページを現在のサーバーに復元しても、

  • 画面が崩れる
  • エラーが発生する
  • 管理画面に入れない
  • プラグインが動作しない

といった問題が発生します。

有料テーマも使えない

さらに当時使用していた有料テーマも問題でした。

そのテーマ自体が長期間アップデートされておらず、現在のWordPress環境に対応していませんでした。

テーマを更新できない。

WordPressも更新できない。

プラグインも対応していない。

結果として、復旧作業に多くの時間をかけるよりも、新しく制作し直した方が早いという判断になりました。

ホームページは資産だからこそ維持管理が必要

自動車に車検があるように、ホームページにも定期的な管理が必要です。

特にWordPressは、

  • サーバー契約
  • ドメイン契約
  • WordPress本体
  • テーマ
  • プラグイン

これらを定期的に確認する必要があります。

更新を怠ると、ある日突然ホームページが表示されなくなることもあります。

制作費だけでなく、その後も考える

補助金でホームページを制作すること自体は非常に良いことです。

しかし、

「作る費用」

だけでなく、

「維持する費用」

もあわせて考えておくことが大切です。

ホームページは作って終わりではありません。

適切に管理しながら育てていくことで、初めて事業の資産として活躍してくれます。

もし現在ホームページを数年間放置している場合は、一度サーバー契約やドメイン契約の状況を確認してみることをおすすめします。


今回はサービス対応で復旧しました

今回のケースでは、私自身が制作に関わっていたホームページだったこともあり、できる限りの復旧作業をサービス対応で行いました。

ただ、振り返ってみると、完成後にサーバーやドメインの契約状況、更新状況などを定期的に確認するご案内や営業活動を行わなかったことは、制作側である私の反省点でもあります。

一方で、補助金を利用したホームページ制作の場合、制作費のみが対象となることが多く、その後の保守管理や運営サポートまでは含まれていないケースが少なくありません。

そのため、制作会社側も公開後の継続的なサポートや営業提案を行いにくくなり、結果としてホームページが数年間放置されてしまうことがあります。

ホームページは公開して終わりではなく、定期的な確認や更新を続けることで価値を発揮するものです。

今回の件は、ホームページの維持管理の大切さを改めて考えさせられる出来事となりました。