100万円のホームページも実は「使い回し」?10万円のホームページと中身が変わらないこれだけの理由
「集客のためにホームページを作りたい。でも、A社は10万円、B社は100万円…この差って一体なに?」
そう疑問に思ったことはありませんか?実は、現代のウェブ制作において、10万円のサイトも100万円のサイトも、使っているシステム(WordPress)はほぼ同じというケースが多々あります。
では、なぜここまで価格差が出るのか。そして、高額なサイトも意外な「裏側」を解説します。
1. どちらもエンジンは「WordPress」
まず知っておくべきは、制作費がいくらであれ、土台となるシステムは世界シェアNo.1の**WordPress(ワードプレス)**であることがほとんどだという点です。
- 10万円のサイト: WordPressをインストールし、既存のテンプレートを調整。
- 100万円のサイト: WordPressをインストールし、オリジナルのデザインを適用。
車のエンジンが同じなのに、外装やオプションで価格が変わるのと似ています。システム的な「動く仕組み」に10倍の差があるわけではありません。
2. 100万円でも「使い回し」が常識?
100万円という高額な見積もりを見て、「自分のためだけにゼロからデザインを書き起こしてくれる」と期待していませんか? 残念ながら、現実はもっと効率化(悪く言えば手抜き)されています。
結局のところ「自社製テンプレート」
「完全オリジナルデザイン」を謳う制作会社であっても、実は過去に作ったサイトのパーツやコードをコピーして使い回しているのが業界の常識です。
- 気の利いた会社ほど効率的: 優秀な制作会社ほど、過去に成功したレイアウトやシステムを「型」として持っています。
- 「ガワ」だけ変えるマジック: ボタンの色や写真を変えるだけで、中身(骨組み)はA社もB社も、そしてあなたの会社も同じ、ということが平然と行われています。
「車」に例えると分かりやすい
10万円のサイトが「既製品の軽自動車」なら、100万円のサイトは「同じエンジンの車に、少し高価なシートカバーを被せ、営業マンが手厚く納車説明に来る」ようなものです。
走る性能(システム的な中身)は変わらないのに、「説明コスト」と「コピー&ペーストの作業」に100万円を払っているケースが非常に多いのです。
3. 高額な制作費、その「半分」は営業費用?
ここが一番のポイントです。100万円の見積書の内訳を深掘りすると、驚くべき事実が見えてきます。
多くの場合、制作実務(デザインやコーディング)にかかっている費用よりも、**「営業・管理コスト」**が膨れ上がっているのです。
高いホームページに含まれる「見えない経費」
- 営業マンの歩合・給与: あなたに契約を勧めた営業担当者のコスト。
- 広告宣伝費: その会社がCMやネット広告を出すための費用。
- ディレクション費: 何度も打ち合わせを重ねるための「人件費」。
つまり、**100万円のうち50万円は「あなたにそのサイトを売るためのコスト」**である可能性が高いのです。
4. 「高いから安心」は幻想かもしれない
「高いほうがSEOに強いんでしょ?」「高いほうが最新のシステムなんでしょ?」と思うかもしれませんが、実際は以下の通りです。
| 項目 | 10万円(格安) | 100万円(高額) |
| 基本システム | WordPress | WordPress |
| スマホ対応 | 標準装備(レスポンシブ) | 標準装備(レスポンシブ) |
| 更新のしやすさ | 同じ(管理画面は共通) | 同じ(管理画面は共通) |
| SEOの土台 | 同じ | 同じ |
もちろん、100万円のサイトには「戦略設計」や「プロによるライティング」が含まれることもありますが、「システム的な中身」だけで言えば、大差がないのが現実です。
まとめ:賢い選択をするために
ホームページは「箱」です。「オリジナル」という言葉に騙されてはいけません。ウェブ業界における「オリジナル」とは、**「自社で使い回しているテンプレを、あなた向けに少し色を変えただけ」**という意味であることも多いのです。
100万円払って立派な「空箱」を手に入れるよりも、10万円でしっかりした「箱」を作り、浮いた90万円を広告費やコンテンツ作成に回すほうが、ビジネスとしては成功しやすいかもしれません。
「高い=高性能」という思い込みを捨てて、本当にその価格に見合う「中身」があるのかを見極めましょう。
読者が騙されないための「見積もり時に突っ込むべき3つの質問」
高額なホームページ制作契約を結ぶ前に、必ず以下の質問をぶつけてみましょう。
- 「このデザインは、完全にゼロから書き起こすものですか?それとも、過去の事例をベースにしたものですか?」
- 正直な会社なら「ベースはありますが、御社向けにカスタマイズします」と答えるはずです。
- 「見積もりの中で、純粋なデザイン・コーディング費用はいくらですか?営業・ディレクション費の内訳を教えていただけますか?」
- 内訳を濁す会社は要注意。営業コストが大部分を占めている可能性があります。
- 「使用するWordPressのテーマやプラグインは、既成のものを利用しますか?それとも貴社独自で開発されたものですか?」
- ほとんどの場合、既成のものが使われます。独自開発と謳う場合は、そのメリットと費用対効果を詳しく聞きましょう。
これらの質問を投げかけることで、相手が本当に親身になってくれる会社か、それとも「言いくるめようとしている」会社かを見極めるヒントになります。
5. 本当に投資すべきは「箱」ではなく「中身」
ここまで読んで、「じゃあ安ければいいの?」と思ったかもしれません。答えは半分イエスで、半分ノーです。
ホームページにおいて本当に価値を生むのは、公開した瞬間のデザインではなく、**公開した後に積み上げる「運用」と「専門的な情報」**だからです。
ホームページは育てる
ホームページは作って終わりではありません。
- 100万円で豪華な箱を作って放置する人
- 10万円でシンプルな箱を作り、毎月専門的な記事を更新し続ける人
1年後に集客できているのは、間違いなく後者です。Googleなどの検索エンジンは、見た目の豪華さではなく「そのサイトにどれだけ専門的で有益な情報があるか」を評価するからです。
専門情報こそが最大の武器
今の時代、AIを使えば誰でもそれっぽい文章は書けます。だからこそ、あなたにしか書けない**「現場の一次情報」や「専門的な知見」**をブログや事例として発信し続けることに、何倍もの価値があります。
- 100万円を「ガワ(見た目)」に払うのか?
- 10万円でサイトを作り、残りの90万円で「良質なコンテンツ制作」や「広告」に投資するのか?
賢い経営者がどちらを選ぶかは、明白です。
結論:ホームページは「24時間働く営業マン」に育てよう
10万円のサイトも、100万円のサイトも、最初は「新入社員」のようなものです。 何も教えなければ(更新しなければ)、どれだけ高学歴(高額制作)でも役には立ちません。
大切なのは、「どれだけ専門的な知識を教え込み、現場の情報を発信させて、優秀な営業マンに育て上げるか」。
初期費用を抑えて、その分を「運用」という名の教育費に回す。これこそが、今の時代の正解と言えるでしょう。
追記
【重要】「高くて当然」なケース:素材への投資
一方で、100万円、あるいはそれ以上の費用をかけるべき正当な理由もあります。それは、「独自のブランド資産(アセット)」の制作に費用を割いている場合です。
素晴らしい写真は、それだけで「営業力」になる
例えば、高級ホテルや、雰囲気を重視するサロン、工務店などの場合、素人がスマホで撮った写真では、その魅力の1%も伝わりません。
- 超一流のカメラマンによる撮影: 光の入れ方、構図、空気感の切り取り。これには卓越した技術が必要です。
- アートディレクション: どんな世界観でブランドを見せるかという戦略設計。
もし制作費の内訳が、営業マンの歩合ではなく、**「腕利きのカメラマンへの報酬」や「モデル代」「ロケ費用」であるなら、その100万円は「高い」のではなく、将来大きな利益を生むための「質の高い投資」**になります。
「システムの100万」か「表現の100万」か
- NGな100万円: 中身(システム)はコピペなのに、営業経費や会社の維持費で膨らんだもの。
- OKな100万円: 誰にも真似できない「最高の写真」や「独自の言葉」を作るためのクリエイティブ費用。
ここを見極めることが、失敗しないホームページ作りの極意です。

